今回は司会者の立ち位置についてお話しします。
司会者の立ち位置
以前に敬語や表現方法を話しました。
司会者の立ち位置での敬語についてもお話しします。
立ち位置って前にやったよね?
舞台での立つ場所について話してたわ
よく覚えてましたね。
ですが今回お話しすることは、司会者の立場という意味での立ち位置です。
立場・・・?
司会者は司会者じゃないの?
もちろん司会者は司会者です。
ではその司会者は、イベントの主催者とお客様の、どちら側に立つと思いますか?
あ、立ち位置ってそういうことか・・・!
う~ん。お客『様』って言ってるんだし、お客側ではないわよね
とすると主催者側しかないじゃん!
正解!
司会者は主催者側の人間です。
やり!
やったね!
では、敬語を使う相手を見極める基準ができましたね。
基準・・・?
問題です。
来賓の方は、司会者から見て敬語を使う相手ですか?
分かったわ!主催者の立場からしたら来賓の方はお客様だものね
そう言うことです。
俺も分かったよ。来賓には敬語を使わなきゃダメだね!
正解です!
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主催者に敬語を使う?
名前は呼び捨て?
では次の問題です。
主催者の挨拶で登場する、主催者の代表を紹介します。
敬語を使いますか?
え……司会者は主催者の立場だから……
自分と同じ立場の人だから、敬語は使わない?
でもお客様に紹介しないといけないんでしょ?
そうね。呼び捨てにするわけにいかないし、「○○さん」が無難なところじゃない?
あ、じゃあ僕もその答えで!
ちょ……!ずるくない!?
まぁまぁ二人とも落ち着いて。
二人とも間違っているんですから。
え!
うそ!
会社勤めの人からすると常識ですよね。
他社の人の前で自分の会社の人間の名前を出す時は、必ず呼び捨てにするんです。
そうなの!?上司でも?
そうです。
対外的には上司だろうが部下だろうが、関係ありません。
なんか聞いたことあるかも……
とすると、司会者のこの場合はどうでしょう?
お客様に主催者を紹介する、主催者側に立つ司会者からの言葉は……?
分かった!敬語は使わないで……
呼び捨てね!
二人とも、仲良く正解です!
今度こそ、やり!
やったね!
どのように紹介する?
ちなみに、来賓紹介の時のように「ご挨拶を頂戴します」と言えませんからね。
あ、『頂戴する』が敬語なんだ
日本語を教えるブログではないので詳しくは説明しませんが、『頂戴する』は謙譲語になります。
じゃあなんて言えばいいのかしら?
例文で正解を言いましょう。
「主催者を代表して、実行委員長の○○より、皆様にご挨拶を申し上げます」
これでスッキリしますね。
おぉ~『申し上げる』って表現がいい
役職もちゃんと言ってるし、上手ね
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普段の人間関係も大事にしたい場合は?
さらにちなみに、主催者が自分よりかなり格上の場合はどうすると思いますか?
どゆこと?
たとえば私ですと、この世界ではまだまだ若輩者ですから、周りの人は年上ばかりです。
前も言ってたわね
しかも、その実行委員長は自分に仕事をくれてる相手でもあるわけです。
そっか!フリーの司会者に仕事の依頼をしてきた相手が主催者だもんね!
そうなんです。
お客様に紹介するためには呼び捨てにしないといけないのに、なんとなくそれが、しにくい時がかなり多いんです。
悲しい裏話ね・・・
まぁプロの仕事ですから、主催者にどう思われようが、敬語をきちんと使うのがベストです。
とは言え、できることなら上手く呼び捨てにせずに紹介したい。
分かりすぎて悲しくなるけど、どうしようもなくない?
それが、いい方法を見つけたんです!
なになに?
そんな悩める私が考えた方法が、こちらです。
「主催者を代表して、○○実行委員長より、皆様にご挨拶です」
これで全ての問題が解消されます。
おぉ~!上手く呼び捨てにしてない!
それだけじゃなく、『申し上げます』を使わないことで主催者の格を下げてないわ
そうなんです。
主催者を下げすぎず、かと言って上げているわけでもなく、絶妙なバランスだと思いませんか?
いいね!これなら、角が立たない!
苦肉の策のようで、しっかりしてるじゃない!
まとめ
いつも「好き勝手に喋っているだけです」と言っている私ですが、今回はフリーランスの司会者の悲しい裏話をしてしまいましたね。
いいんじゃない?
うん、これぞ司会者のこだわりでしょ!
ありがとうございます。
まぁ私が関わる方は皆さん良い方ばかりなので、上下関係を私が気にしすぎなだけでもあるんですけどね。
みんないい人で素敵ね
みんないい人なら、これからは誰が相手でも、敬語使うのやめてみたらいいんじゃない!?
あんた、何言ってるのよ・・・
どうなるか楽しみじゃん!
司会者以前に、社会人として終わってるわ
以上
「司会者の立ち位置~司会者の立場を見極めて使う言葉を選ぼう」でした♪